只見ユネスコエコパークの特色
只見BRは福島県の新潟県境に位置し、1,000m前後の山々に囲まれた山間地域です。豪雪地帯にあり、山々は雪崩で削られ急峻で複雑な「雪食地形」が卓越しています。それら様々な立地環境には各々に適応した植物群が生育し、「モザイク植生」が発達します。こうした景観は低標高では珍しい上に自然度の高い状態で広い面積で存在しています。さらに、地域社会ではこの自然環境に密接に関わる伝統的な生活文化が残されています。
只見ユネスコエコパークの説明
只見BRは、只見町全域と隣接する檜枝岐村の一部から構成され、総面積は78,032haになります。核心地域・緩衝地域は大部分が国有林で、奥会津森林生態系保護地域や緑の回廊等が設定されているほか、越後三山只見国定公園に指定され、自然環境の保護・保全が図られています。移行地域では、只見町が2006年に地域振興計画を策定、独自の町づくりを推進し、2007年には豊かな自然環境を保護・保全し、次世代に引き継ぐことを責務とした「自然首都・只見」を宣言しています。すなわち、地域の自然環境を守り、伝統的な生活文化、歴史、産業を活かす町づくりに取り組んできました。2014年の登録後は、只見ユネスコエコパーク推進協議会を設立するとともに、BRの3つの機能に沿った関連事業を計画・実施し、「豪雪が育んだ自然と生活・文化を守り、活かす」をテーマに人と自然との共生モデルの提示と山間地域の維持・発展を目指しています。
只見ユネスコエコパークの範囲
活動報告
TadamiBR 2019-07-24 Report PDF(2MB)